
Starlink Mini(スターリンクミニ)が日本で34,800円で購入可能になりました、とのことで早速入手です。
50GBのROAMデータであれば、月額6,500円で利用できます。
衛星通信サービスには、楽天モバイルも参入予定です。
「衛星通信サービスってどんな感じなのかな?」と興味あり、楽天モバイルのスペースモバイル計画との比較や災害対策にも注目しています。
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Starlink Miniを導入して試してみた!
Starlink Miniとは?
Starlink Mini は、SpaceX が提供する衛星インターネットサービス Starlink のモバイル版です。従来の Starlink とは異なり、小型で持ち運びやすく、車の中やホテルの部屋、キャンプ場など、あらゆる場所でインターネットに接続できます 。
Starlink Mini の特徴です。
- 小型・軽量: 持ち運びに便利なサイズと重量です
- 高性能: 最大ダウンロード速度 100Mbps を実現。
- 簡単設定: 電源を入れて数分でインターネットに接続可能。
- 広範囲な通信エリア: 衛星ネットワークにより、国内外どこでも接続可能。
- モバイルバッテリー対応: USB-PD に対応し、モバイルバッテリーで使用可能。
2025年1月末から、日本でのサービス提供を開始しています。
費用と通信容量は、選択するプランによって異なります。日本では、「ROAM 50GB」プランと「ROAM 無制限」プランが提供されています。
衛星と直接通信するので、地上に設置された基地局を経由せずに、山岳地帯や離島など、通信が不安定になりやすい地域でも安定したインターネット接続が可能である点や、 電源を入れるだけで自動的に衛星を捕捉し、すぐにインターネットに接続できる点から、災害発生時に通信インフラがダウンした場合の緊急通信手段となることを期待して購入しました。
Starlink Miniをセッティングして利用する
購入から4日程度で届きました。
本体サイズはA3程度です。パーツも少なくて、「シンプルだな」というファーストインプレッション。
15mのDC電源ケーブルが付属しています。電源は屋内に確保しつつ、受信しやすい屋外にスターリンクミニを設置できそうです。
特段、組み立ても不要。ケーブルを挿して電源確保できれば、もう使えます。
停電時を想定して、ポータブルバッテリー(ポータブル電源)を利用します。
アプリに従って設定を進めていけば、すぐに使えます。ポイントは、Starlink Miniをきちんを空に向けること。当初、建物側に向けてしまっており、接続が悪かったです。
しっかりとStarlinkからの下りで100Mbp超え。衛星インターネットサービスでこのスピードは、未来を感じます。
Starlink Miniについて
Starlink Mini 、持ち運びやすさと高性能を両立されていて、より実用的になった印象です。災害時利用を想定していますが、登山や沖に出ての釣りなどのアクティビティでも活躍してくれそうです。愛車(アウトランダーPHEV)があれば、電源確保は問題がないので、いろいろと出掛けて活用してみたいと思います。
さて、せっかくなので、以下では、楽天モバイルが進めるスペースモバイル計画やスターリンクとの比較などをご紹介します。
スペースモバイル、注目が高まっています。
近年、世界のデジタル化が進む一方で、山間部や離島など、地上の通信インフラが整備されていない地域ではインターネットアクセスが大きな課題となっています。こうした地域格差を解消する手段として、人工衛星を活用したスペースモバイルが注目を集めています。世界的に見ても、AmazonやOneWebなど多くの企業がこの分野に参入しており、今後は市場規模の拡大が予想されます。
スペースモバイル市場の拡大により、以下のような効果が期待されています。
- 地域格差の解消
衛星通信の普及が進めば、離島や僻地でも都市部と同水準の高速通信が利用できるようになり、地方創生の観点からも期待されています。 - 産業・経済効果
遠隔医療やオンライン教育、スマート農業など、ローカル経済の活性化につながる新たなビジネスモデルが生まれる可能性があります。 - 災害対策
地震や台風などで地上インフラが損壊した場合でも、衛星経由の通信がバックアップとなり得ます。公共性の観点で政府や自治体の期待は大きいでしょう。
楽天モバイルのスペースモバイル計画
概要と目的
- AST SpaceMobileとの提携
楽天モバイルは2020年4月、AST SpaceMobileと提携し、低軌道衛星を使った通信サービスへの参入を発表しました。 - 目的
地上の携帯電話ネットワークを補完し、国内のあらゆる場所で高速なモバイル通信を実現することを目指しています。特に山間部や離島など、既存インフラが整備されにくい地域での利用が期待されています。
技術的特徴と進捗
- BlueWalker 3衛星
AST SpaceMobileの試験衛星「BlueWalker 3」は、世界最大級の商用通信アンテナを搭載し、既存のスマートフォンと直接通信できる点が特徴です。フェーズドアレイアンテナ技術を採用しており、通信ビームを動的に制御することで、複数ユーザーに同時接続が可能になるとされています。 - サービス提供のスケジュール
楽天モバイルは2026年頃の商用サービス開始を目標としています。料金設定は未定ですが、既存のモバイルプランにオプションで追加する形式が検討されています。 - 地上設備の整備状況
日本国内で地上局の構築を予定していますが、具体的な設置場所や数は公表されていません。早期に地上局を整備し、全国で安定したカバレッジを実現できるかが成否を左右するとみられています。
楽天モバイルとスターリンクの比較
項目 | 楽天モバイル | スターリンク |
---|---|---|
衛星の軌道 | 低軌道(LEO) | 低軌道(LEO) |
通信方式 | 携帯電話と衛星が直接接続 | 衛星と地上局を中継 |
通信速度(最大) | 1.6Gbps(予定) | 500Mbps |
遅延 | 約20ms(予定) | 20~40ms |
サービス開始時期 | 2026年頃を目標 | 2019年試験開始、日本では2022年に展開 |
カバレッジ | 日本全国(予定) | 既に世界40カ国以上 |
料金体系 | 未定 | 月額90米ドル+初期費用 |
必要機器 | 既存スマホで利用可能 | 専用アンテナ(スターリンクキット)の設置が必要 |
- 楽天モバイルの独自性
特別な端末を用意せずに、既存のスマートフォンがそのまま使える点が最大の強みです。一方で、まだサービス開始時期や料金が確定していないため、市場投入のタイミングが遅れるリスクがあります。 - スターリンクの先行優位
すでに多数の衛星を打ち上げ、複数の国で実用化しているため、技術面と資金面で先行者利益が大きいといえます。ただし、専用アンテナの設置コストと月額料金は比較的高めです。(スターリンクでもスマホとの直接通信の準備は進められています)
まとめ
楽天モバイルのスペースモバイル計画は、既存のスマートフォンを直接衛星とつなげるという点で、ユーザー目線から大きな利点があります。一方、スターリンクなどの競合がすでに実用化フェーズに入っており、市場は急速に成長・変化しています。
楽天モバイルが今後の市場競争を勝ち抜くには、サービスの早期開始・魅力的な料金設定・地上設備の迅速な整備など、複数の課題を解決する必要があるんだろうなと想像しています。これらを乗り越えられれば、通信インフラ格差の解消や産業活性化に貢献するビジネスとして、日本だけでなくグローバル市場への展開も期待できるのでは!
特になにか直接的に業務に関わっているわけではありませんが、今後もひとりのユーザーとしても、楽天モバイルには期待をしています。